2012年7月10日

月の泡

FACEBOOKでも少し書いたけど、去年から初めてルナリアを育ててみた。
花はこんな感じ。G0.jpg


ルナリアは学名。和名は通常、ゴウダソウという。
此の植物はとにかく、全て実の話で始まって、実の話で終わるくらい誰も花の話はしない。
2年草で、春夏に種を蒔いたら、育苗期間が長くて小さい苗の時に冬を超さないと翌年、開花しない。おまけに花期間も手間がかかった割に短かった。で、余りポピュラーではないかも。
ただ、別名に「大判草」、「銀扇草」、「銀貨草」といって、ぜーんぶ実の形から由来している。ドライの状態で見た事がある人もあるかも。私は通常、ドライフラワーのファンではないが、このルナリアの透明感のある丸の連続感は好き。見ようによっては、シェルのモビールみたいで、ヒッピーチックな感じもあり、おもしろい。
そして、今年は一昨年叔母からもらった種でついに自分で収穫!ジャ〜ン!!
G1JPGsm.jpg
G4.jpg

和風な渋い感じにも見えますね。私はこのままでも好きだけど、結局、自然に外皮と種がはがれ、細胞壁だけが残るので、1枚ずつはがすと、、、

G3.jpg
こんな感じ。

さらに剥がして、剥がして、剥がして、、、G5jpg.jpg

皮だらけ。笑
なぜか、美味しそうに見えるけど、気のせいじゃないよね?

銀色で小さく透明な月がたくさん。
G8.jpg

G7.jpg
試しに、1本だけ、皮をむかないでおきました。

ちなみにゴウダソウは明治12年に渡仏して日本で西洋木版(木口木版)を広めた大学教授の合田清氏が帰国の際、此の植物を持ってきたところから名前がつけられているそう。この人、最初から芸術家かと思ったら、最初は農学研究でフランスにいったみたいでなぜか版画を始めちゃったみたいです。植物と美術の間をゆらいでいる私は親近感を覚えますね〜。
昔、椿の固い木版で木口木版したの思い出してしまった。
アナログな木口木版、やりたい人いないかな。いるよね、きっと。


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